グッズへの想い

「グッズデザイナー」
という職業にかける想い

グッズに興味を持ったきっかけ

「グッズデザイナー」という職業がこの世の中にあることも知らなかった学生時代、グッズに興味を持つきっかけとなるできごとがありました。それは、大好きなアーティストのライブに初めて行った日、行列に並んでそこでしか買えないグッズを買った、言葉にできないほどのワクワクした体験でした。

「好きなアーティストのグッズをデザインしたい！」漠然とした夢を抱きながらの就職活動。ライブパンフレットのスタッフ欄に載っていたデザイン会社に突撃したこともありましたが、当時は夢叶わず、DTPデザイナーとして就職することとなります。

好きは世界を変える

夢を忘れかけた頃、転職したデザイン会社がグッズ制作に関わっていたことからグッズ業界へ足を踏み入れます。アパレルや金融などノンジャンルのノベルティグッズ制作がメインでしたが、時代の流れと共に増えてきた「アニメ・マンガ・ゲームのキャラクターグッズ」で、私の想いが開花し始めます。

創業時からアパレルに強い会社で、同僚デザイナーもオシャレなデザインを好む傾向にあり、キャラクターグッズ案件をやりたがる人がいないのを幸いに、アニメ好きな私は「やりたいアピール」で案件をゲットしていました。好きこそものの上手なれ。楽しんで仕事をしていただけなのに、あれよあれよと指名で仕事が舞い込むようになり、社内での私のポジションも確立されていきました。

それまでは「仕事は営業から振られるもの」だと思っていましたが、この頃から「仕事は一緒に作っていくもの」だと知るようになり、ますます仕事が楽しくなりました。企画段階から相談を受けて提案用のイメージデザインを作成し、版元様との商談の場にも同席。コンペが取れた時に営業と一緒に喜んだ経験は、何ものにも代え難い私の財産です。

会社では、アニメグッズを販売している店舗に置かれるキャラクターグッズはもちろん、大型施設でのコラボイベントグッズや、ライブ・コンサートの物販グッズも担当できるまでに成長させてもらいました。

そう、気づけば学生時代の夢を叶えていたのです。

大切にしていること

私がグッズのデザインをする時に心がけていることは「その作品でしか表現できないデザインにすること」。汎用的なストライプやドット柄などでなんとなくデザインするのではなく、まずはその作品の世界観を把握し、そのキャラクターらしさをデザインに盛り込むようにしています。

知らない作品の依頼がきた時は、アニメや原作を読んで世界観を理解するようにしています。デザインの制作にかける時間よりも、世界観を掴んだりデザインの方向性を構築することにかける時間の方がはるかに長いです。

なぜそこまでこだわるのかというと、実際にグッズを買うお客様はその作品のファンの方なので、ファンの方をガッカリさせたくないという思いがあるからです。それは私自身もアニメグッズの収集オタクなので、実際に自分の推しグッズが残念なデザインだと「私ならもっとこうできたのに…！」と思うことがあるからこそ、自分がデザインするグッズは購入するお客様はもちろん、企画担当者様までも喜ばせたい！という気持ちが強いからです。

グッズ業界を盛り上げたい

私はグラフィックデザイナー出身なので印刷物などグッズ以外のデザインもできるのですが、あえて「グッズデザイナー」と名乗っています。これは、私の覚悟でもあります。

グッズという手に取れるものにとても魅力を感じているので、グッズデザインのプロフェッショナルと名乗れるように、グッズや印刷の展示会に足を運んだり、業界誌を定期購読するなどして最新情報を仕入れるようにしています。

活動を続けていく中でグッズや印刷のメーカーと知り合う機会も増えてきたので、双方の魅力を発信できるようなコラボの場を作っていきたいという思いから、過去にはクリエイター向けのグッズ制作ワークショップを開催し好評を博しました。また、「OGBSマガジン」「CharaBiz+」といった業界誌から取材を受けるなどメディアに出る機会も増えてきました。

理念

「好きは世界を変える」これは私の理念です。好きにはパワーがあります。好きなことを考えるとテンションが上がるし、楽しいし、笑顔になれます。好きだからこそがんばれます。好きを諦めず追い続けていれば、自分のいる世界を変えることができると信じています。

好きのパワーを信じる人とワクワクする世界を創造し、これからもグッズで笑顔と笑顔をつなげます！

2024年5月　LEM

事業概要